2020年01月06日

民事執行法の改正

民法改正の陰に隠れて,ほとんどニュースにもなっていませんが,4月から改正民事執行法が施行されます。

裁判で勝つと,「判決書」がもらえて,相手方の財産を差し押さえることが可能です。しかしながら,裁判所は相手方の財産がどこにあるのか探すのには協力してくれません。そのため,相手方の財産が見つからず,裁判で勝ったにもかかわらず,結局は泣き寝入りすることも少なくありませんでした。

裁判所に相手方を呼び出し,財産状況を開示させるという制度はあったのですが,開示しなかった場合でも最大で30万円の科料の制裁を受けるだけのため,実質的には機能していませんでした。

そこで,新しい民事執行では,支払命令を受けた当事者は,裁判所に対して財産状況を正確に述べないと最大6ヶ月の懲役になるという厳しい罰則制度ができました。
また,裁判所が金融機関や市町村に,預貯金の有無や給与の支払先等の情報を提供するよう命令するという制度もできました。

法律がそうだったのだから仕方ありませんが,私はいつも,判決を出してその後は放置という裁判所のあり方に疑問を持ってきました。いかに,正しい判決を出したとしても,その判決を現実にする手段がなければ,絵に描いた餅に過ぎません。
正しい裁判が行われることは重要ですが,その裁判が無視されてしまっては,決して正義は実現されません。

この法改正をきっかけに,少しでも裁判制度がより正義の実現に寄与できたらと願うばかりです。


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posted by 内田清隆 at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 債権回収・管理