2012年09月22日

私有地上の放置自動車

 「私有地に,誰かが自動車を放置していった。持ち主を探したが見つからない。勝手に処分してしまっていいか?」といった相談を受けることがある。
 
 実に困った問題だ。

 法律的には,公示催告の申立てを行い,民事訴訟を提起し,強制執行を行うことになる。津波で流れてきた自動車であれば行政に処分させることもできるが,私有地に放置された自動車の場合,行政にお願いしても何もしてくれない。基本的には自分で何とかするしかない (ただし警察の協力を受けられる場合もある) 。かなりの時間と費用を必要とする何とも大変な問題だ。

 最高裁の平成2 1年 3月 10日の判決は,そのような場合,所有権留保が設定されている(自動車ローンが払い終ってなく,所有者がローン会社となっている)場合,条件つきではあるがローン会社に,放置自動車の引き取り義務があると判示した。
 これは非常に使える判決だ。実際の使用者を見つけることは困難きわまりないのが通常だが、ローン会社であれば簡単に見つけられるからだ。

 あとは放置自動車のローンが払い終っていないことを折るだけだ。


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posted by 内田清隆 at 01:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 商取引法