2012年08月26日

アップルがサムスンに圧勝

 アップルVSサムスンのiPhoneなどの特許を巡る訴訟について,カリフォルニアの連邦地方裁判所の陪審は8月24日,サムスンがアップルの特許を侵害したとの評決を言い渡し,約10億5千万ドル(約830億円)の損害賠償を命じた。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM25025_V20C12A8MM0000/

 横綱同士のセメントマッチは,既に2点リードを許していたサムスンが5回裏に満塁ホームランを打たれたというところであろうか。

 世界中で行われている両者の争いは,どこかでバランスが崩れ,一方の勝利が見えてくれば,和解に向かうであろうとたびたびいわれていた。
 確かに,激しく争われる訴訟は,どちらも自分たちが勝てる!と思っているから行われる。そして,今回の評決を受けて,サムスンが自分たちの勝利に不安を感じるようになれば,世界中で両者が和解に向かうことが期待できる。

 しかし,激しく争われる訴訟は,大会社同士の争いであっても,合理的な経営判断を見失うほどの相手方に対する感情的な怒りが原因であることが多い。
 アップルのサムスンに対する感情的な怒りはおさまるのであろうか。なにしろその感情的な怒りの源であるスティーブ・ジョブス氏は,もうこの世にはいない。そうなると,その遺志としての怒りの感情は,簡単にはおさまらないのかもしれない。

それにしても早い判断であった。
陪審員は,
GALAXY S4 G(JX1049)の製品は特許番号381号の19項の特許を侵害しているとアップルは証明しましたか?
GALAXY 10.1(WI-FI)(JX1037)の製品は特許番号889号の特許を侵害しているとアップルは証明しましたか?

といった難解な700もの争点につき,判断している。評決全文
 
 この複雑な評決フォームをうめるだけでも,1日仕事だ。
 にもかかわらず,陪審員は,すべての争点についてわずか3日で判断し,この複雑な評決フォームをうめてしまったのだから驚くべきスピードだ。
 よほど悩まずにアップル勝ちという判断に及んだということであろうか。


↓↓弁護士ブログの人気ランキングです。↓↓
にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ

金沢市の人気ブログランキング
↑↑参加しています。クリックでご協力お願いします。↑↑
posted by 内田清隆 at 17:21| Comment(0) | TrackBack(0) | IT法